「一瞬の出番で爆発的な結果を残す」格闘技ゆずりの強心臓キッカー近藤倫選手
Rumiture製品使用者インタビュー企画”GrindeRs”
自分の目標を達成するために日々努力(Grind)し続けている人々=GrindeRs。
彼ら/彼女らが自分の胸の中に秘めた感情や物語はあれど、第三者が知る機会はなかなか無い。
この記事を通してGrindeRsのストーリーを知って頂き、共感や感銘が読者のGrindする力になれば幸いです。
Rumiture製品使用者インタビュー企画第5弾は明治大学アメフト部4年生近藤倫選手です。
ボディコンタクトが多いアメフトの中でコンタクトはほとんどせず、ボールを蹴る事に特化した特殊なポジションのキッカー。
出番は少ないがその1プレーが試合を大きく左右するため大きな重圧がかかります。
そんな中でもポジティブなマインドであり続ける近藤選手にその秘訣と思いを伺いました。
ー所属とお名前を教えてください
明治大学体育会アメリカンフットボール部GRIFFINSキッカーの近藤倫です。
ーアメフトをはじめたきっかけを教えてください
小学4年生の当時サッカーをしていたのですが、怪我をしたタイミングで姉の高校にアメフト観戦に行き、そこでアメフトってかっこいいと思いました。それ以来ずっとはじめたいという気持ちがある中、中高にアメフト部がなかったので大学生になってようやくアメフトをはじめました。
ーポジションは初めからキッカー専任でしたか(専任はチームによってはいない事もあり、兼任者しかいないチームもある中最初からキッカー専任は珍しい)
そうですね。サッカーをやっていたという強みがあったのと早いタイミングで入部を決めていたのでそのタイミングから強く志望して専任にしてもらいました。他校ではそういった事は珍しいという話も聞いていたのでありがたかったです。
ー試合当日のファッションのこだわりはありますか
まず会場に向かう時は、ヘッドフォンを家を出る時からアップまで必ずつけっぱなしにしています。試合中は手首にネイビーのテーピングを巻いています。キッカーは足元が大事なので滑りにくいソックスを選んで履いています。
ーRumitureの防具バッグFootball Equipment Bagの使い心地を教えてください
キックに直結するスパイクには拘りたいのでその日のコンディションを見てから使用するスパイクを決めるようにしています。そのため必ず2個スパイクを持ち歩くのですが、防具一式に加えて2足スパイクがしっかり収納できる点が気に入っています。
ー近藤選手の思うキッカーというポジションの魅力を教えてください
出場する時間が他の選手に比べて一瞬ですが、その一瞬で試合の流れを大きく変えられるというのが一番の魅力だと思います。
ーキッカーとして感じている苦労はありますか
一昨年は90%くらいのキック成功率がありチームからの信頼を得ることができたのですが、昨年は70%程度と低迷してしまいました。
一昨年の結果を受けてコーチから信頼してもらって任せてもらった中での低迷だったので、期待に応えられなかったと悔しい思いでした。
この信頼をどう取り戻すかという壁に今ぶつかっています。信頼を得続ける事が本当に大切でその分苦労する点かなと思います。
ーチームから信頼を得るために意識している事はありますか
キッキング部門のリーダーを担当しているのですが、自分がフィールドに立っていない瞬間でもユニットのリーダーといて全体に目を配り、皆に声をかけるという事は意識して行っています。
ー技術的なコーチはチームにいますか
OBの佐藤太希さん(現ノジマ相模原ライズ)に昨年からコーチしていただいています。それまでの2年間はジャパンキッキングアカデミーに所属してノウハウを学んできました。
最近はアカデミーからは離れて色んな先輩やコーチから学びを得ることで知識の幅を広げつつも自分に合うものを取捨選択してブラッシュアップしている段階です。佐藤コーチがアカデミーのメソッドを持っているのでそこからアカデミーのノウハウも学んではいます。
ー今までで忘れられないキックはありますか
2年生の時の中央大学戦でPlayer of Weekに選出されて、その試合は自分のキックで流れを良い方向に持っていく事ができたと印象に残っています。
劣勢の中、自分の試合の中では最長の47ydキックを決めて、そこで明治にいい流れが来たと感じました。その後もキックを決め続けて15点ほど得点しました。試合そのものが印象深いのですが、もし一本に絞るとすれば流れを変えた47ydのキックですね。
ーそういった厳しい状況の中でどのようにして良いパフォーマンスを発揮しますか
基本自分は「キックを外さない」というメンタルでいます。それは練習からそうでそのメンタルをそのまま試合会場に持って行っています。
練習から様々な状況を想定してキックしてそれをしっかり決めて、試合での自信に変えています。練習でできることだけが試合でもできると思っています。
また、普段から「切り替え」を大切にしています。ミスしてもすぐに忘れて、次決めればいいと気持ちを切り替えるようにしています。
ー選手でありながらSNSの画像作成等チームのマーケティング活動にも力を入れていらっしゃいますがどのような背景ですか
昨年、腰を怪我してフィールドから離れている際に新歓活動があり、そこでポスター作成を頼まれました。怪我をしている中でもチームのためにできる事をしたいと思い、当時は新歓だけのつもりで取り掛かったのですが、画像編集を学ぶうちに楽しくなってきて今でも続けています。
世間にチームのことを知ってもらったり試合を盛り上げるのはもちろん、活躍している選手は自然と多くSNSにも載るのでそれをモチベーションの一つにして選手たちがより一層頑張っているのを見て、自分もやりがいを感じています。
ー無類の格闘技好きと伺い、キッカーと格闘技で共通する部分があるように見受けられるのですがいかがでしょうか
大きなものを背負った孤独な闘い、という面で共通している点があると思います。格闘家はスポンサーやファンの期待を、キッカーはチームの期待を一身に背負っていざパフォーマンスする時はチームでありながら自分の出来不出来次第で結果が決まるという役割をどちらも担っていると思います。
格闘家の堀口恭司選手を尊敬しているのですが、どんなタフな状況でも常にポジティブに物事を考える選手で、そのメンタリティをキッカーとしての自分に投影しています。格闘技に出会ってから謎の自信を持てるようになって、メンタル的に強くなれたと思っています。
ー今後の目標を教えてください
「こいつがチームにいてくれてよかった」と思われる選手になりたいです。そのために数少ないプレーの一瞬で爆発的な結果を残していきたいです。
ーRumitureで今後開発して欲しい製品はありますか
ハンドウォーマーを作成して欲しいです。色もバリエーションがあると嬉しいです。
著:Rumiture佐藤敏基