「クライアントの理想の身体操作を実現する」独自の見地で選手の成長を支えるトレーナー小山泰司さん
Rumiture製品使用者インタビュー企画”GrindeRs”
自分の目標を達成するために日々努力(Grind)し続けている人々=GrindeRs。
彼ら/彼女らが自分の胸の中に秘めた感情や物語はあれど、第三者が知る機会はなかなか無い。
この記事を通してGrindeRsのストーリーを知って頂き、共感や感銘が読者のGrindする力になれば幸いです。
GrindeRs第2弾はトレーナーの小山泰司(おやま・たいし)さん。
選手のコンディショニングはもちろんのこと、技術向上への貢献にも非常に熱心な小山さんにトレーナーになったきっかけやトレーナーとして大切にしている事を伺いました。
また、実は小山さんはRumitureトレーナーバッグ開発のきっかけを下さった方で当時の様子もインタビューさせて頂きました。
ー所属とお名前を教えてください
ACTIVE RESET溝の口店所属の小山泰司です。
昨シーズンまではX-LeagueのIBM BIGBLUEに7年間所属していました。
現在は上記店舗に所属しており、スポーツ選手から一般の方までクライアントの身体の悩みを解決するためのサポートをしています。
また、総合格闘家白川陸斗選手のコンディショニングトレーナーも担当しています。
肩書としては理学療法士(PT)の資格を持っているトレーナーといった感じで、結構珍しい身の振り方だと周囲からは言われます。

ー様々なスポーツの現場を経験しているという事ですがどんな現場がありましたか
助手も含めるとフィギュアスケートから始まって、ミニバスケ、女子バスケ、アイスホッケー、格闘技、アメフト、病院勤務もしていました。
ーどんなきっかけでトレーナーを志すようになりましたか
昔、地元福岡でアイスホッケーをプレーしていた際に怪我することが多かったため鍼灸師の先生に良くお世話になっていました。
治療院で様々な選手やクライアントの治療見学をしていくうちに、人の身体に興味を持つようになりました。
そして、その先生の元でトレーナー業務のサポートをする事になりました。
ある日サポートしていたフィギュアスケート選手の試合に帯同した際、試合前は身体の不調で不安な様子だったところコンディショニング介入を行い、本番では最高のパフォーマンスを披露しているのを見て、こんな人たちをサポートできるのはとてもやり甲斐があると思い、トレーナーを志すようになりました。
ートレーナーとして大切にしていることは何ですか
「クライアントの言葉を否定しない」ということです。
競技者から見るとその競技に対して自分は素人なので、まずはその人の意見をしっかり聞き入れた上であくまで自分はトレーナーという立場で身体構造的なアプローチを伝えるようにしています。
付き合っていく中で選手に色んな事を聞いて学び、さらに有意義な助言ができるよう努めています。
その道を極めてきた人に、何も知らない人が「君の動きはこうだから違う」なんて言ったら「やってもないのに何を言っているんだ」と思われてしまいますよね。
その人が実現したい身体操作に対して、あくまで自分の領域内からどんなサポートができるかというのを考えています。
僕らは選手の黒子役なので。

ーRumitureのトレーナーバッグの使用感を教えてください
一番は雨のシーンで使いやすい事です。
防水性があるのはもちろんすぐにレインカバーを取り出す事もできるので。
今まで使っていたものより収納力もありますしバッグを開けた時に中身が見やすくてものを取り出しやすいです。
今までは濡らしたくないとか、ものを取り出しにくいとかでフィールド上でもなるべく持ち運ばない主義だったのですが、Rumitureのトレーナーバッグを使い始めてからはフィールドでも身につけています。
みんなと被らないのも気に入っているポイントです。
ーRumitureトレーナーバッグ開発のきっかけは小山さんからの提案だったのですが当時どんな思いでしたか
防具バッグを開発しているのを見て、トレーナーバッグも市場にニーズを満たしきっているものが少ない、特に防水性能のあるものがないと思って作って欲しいと伝えました。
製品選びはスポンサーでチームに入ってくれているからみんな何となく揃って使っているというケースが多い印象でしたね。
個人で選ぶとなっても、良い製品はあるのですがそういったものは値が張るので学生にも手の届く値段で、尚且つクオリティ高いものを、と無茶振りしたつもりでしたが見事に良いものを作ってくれたと思います。
ートレーナーとしての苦労を教えてください
自分の力ではどうしても対応できない領域があるという事ですね。
徒手では解決できないケースや身体の内部構造になってくるとドクターの領域に入っていってしまうので。
ただそう言ったケースでも何とか力添えができないかというのを日々模索し続けています。
最近は、外国の選手が日本アメフト界にも増えてきたので、そう言った方々特有の身体の特徴やコミュニケーション等の違いにも苦戦してきました。
ただ自分は苦労する状況ほど楽しむタイプでそう言った状況下で試行錯誤するのが好きです。

ーIBM時代に小山さんは選手の不調を直すだけでなくパフォーマンス向上の研究にかなり熱心だった印象なのですがどういった思いがありますか(著者佐藤はIBM時代4年間小山氏とチームメイト関係)
身体のケアとパフォーマンス向上、維持にかなり細かい選手がいて、どうやったら彼を納得させることができるかなと考えて色んな事を言語化して伝えたり、あらゆる可能性を考えて様々な施術を試し続けていました。
プレー動画も一緒に研究して、理学療法士的な視点でアドバイスしているうちに、彼の選手としての知識とかけ合わさってパフォーマンスが向上したという経験があります。
それが面白くてその後も様々な選手のパフォーマンス向上にどうやって貢献できるか考え続けています。
ただ、コーチが指摘するような専門技術の分野には足を踏み入れずに、身体の使い方などのあくまで自分の立場からの助言のみをするよう心がけています。
ー上記のような経験が他のスポーツや病院、治療院でも活きていますか
クライアントの理想の動きを実現する、という点で共通して活きていると思います。
パフォーマンス向上させたいアスリートも怪我を治したい患者さんも根底にあるニーズは同じだと思っています。
ートレーナーとしての目標を教えてください
日の丸を背負って世界と戦う選手をサポートする、というのがトレーナーになった当初からの目標です。
ー今後Rumitureで作って欲しい製品はありますか
かっこよく動きやすいジャージやTシャツなどのアパレル系を作って欲しいです!
著:Rumiture佐藤敏基